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2015年6月24日

人間として

  世の中、完璧な人間なんていない。みんな一長一短がある。どんなに素晴らしい人間にも欠点はあるし、どんなにひどい人間にもいい所の一つや二つはある。その長短の程度の違いで十人十色になるのではないか。
  その人間が誰にどの面を見せるかによって変わってくる。意識してもしなくても。つまり、相手によってその人間のどの面が出てくるかが違ってくる。同じコインの表と裏に相当するだろう。そこには常に他者の目がある。だから、人間関係があってこそ。人は基本的には一人では生きていけない。人間を人の間と書くように。人は一人孤独に生きていくには向いていないと思う。誰かと関わることで、本来の人間らしさが出てくるはず。また、そうすることで、その人間の可能性も開けてくる。それが社会の良い所だと思う。
  そのためには言語が必要。人間にとって。言語は周りの人間から教わる。そうして自分の感情を、考えを、相手に伝えることができるようになる。何度もその言語を使い続けることで、ある対象の細やかなことまで他人に伝えることができるようになる。それは言語を使い続けるからこそ。それを全く使わなくなると、その言語を忘れていく。自分の内面を表現できなくなる。そこまでいくと、社会生活が営めなくなる。それは言語の公共性がなくなること。
  言語の公共性とは、その言語の文法という規則に従うから、その言語だけで自分の内面やある対象の説明を他人に伝えることができること。この公共性があるから、社会が成り立つ。その前提としては、ある社会に広く認められた規則があること。その規則が真実かどうかは別として、規則が明確に定められることによって、社会は運営されていく。これが公共性。だから人間として生活できる。自分の感情を社会に適応できる。自分の感情が他人と共有できたり、それが他人と対立したりする。
  では、自分にしか分からない感情はあるのか。
  ある。
  人はよく妄想をする。これなどは自分にしか分からない感情の一つだろう。また、個人の日記でも然り。感情を吐露した自分にしか分からない文章の場合。単語の一つ一つは他人にも理解ができても、文章全体としては意味不明の言葉。これも自分にしか分からない感情の表れと言える。
  そんな自分にしか分からない感情を誰もが持っているから、十人十色の社会が生まれる。

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